久しぶりにまた見たくなった「フランケンシュタイン対バラゴン」実はめちゃくちゃダークなお話。
ナチスドイツからフランケンの心臓が大日本帝国へ。広島の研究所で志村喬が「これを使って何をするかって?撃たれても死なない兵士を作るんじゃよ。」ひえ〜っ!『ビッグX』もびっくりの設定!そこへ原爆が!フランケンの心臓は放射能をたらふく浴びる。研究所にいっしょにいた土屋嘉男はぴんぴんして生き残り、秋田でバラゴンを発見!「ガメラ」シリーズの螢雪次朗さんと同じか?フランケンの子どもを研究することになった高島忠夫は他の東宝作品とは打って変わって冷血な科学者として登場。似合わない〜。水野久美はフランケンを「坊や」と呼んで可愛がる。この人「サンダ対ガイラ」でもそうだったけど、ゲテモノ趣味か。
人間の形をしたフランケンと正面からは決して正視できないぶさいくさのバラゴンの戦いはすごい!後のウルトラマンの原型か?身長20mに合わせて作ったミニチュアがまた素晴らしい。火の海となった森をバックに繰り広げる死闘は大迫力。最後には首をへしおって勝利するフランケン。雄叫びをあげて地割れの中へ落ちて行くはずが、突如現れる大ダコ・スダール??アメリカ人向けに登場させたというタコには日本人は唖然。
さらにタコもフランケンも湖に沈没するやいなや「撤収」する自衛隊!イラクからもこの勢いで撤収しちゃえば?
ラスト。「フランケンは死んだのでしょうか?」との問いに答えるハリウッドの魅力、ニック・アダムス。「彼は所詮、怪物だ」(声は納谷悟朗、コンバットのヘンリー少尉だ)は、怪獣ものの永遠のテーマだ。
(DVD Review Point ☆☆☆)
April 1, 2006
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