原作のファンとしては、ついにナルニアの映像が見られるという期待でいっぱい。原作にも雰囲気のある挿絵がついてるし、文章でもその様子はしっかり描かれていてイメージできるんだけど、「指輪」のように圧倒的なCGの説得力というのはすごかったので、ほとんど同じスタッフで創ったナルニアの映像世界はそりゃあ見てみたいですよ。
テントからアスランが登場するシーンでは、感動する場面ではないのに涙がポロポロ。やっとアスラン様のお姿を拝めたという勝手な感動で泣いちゃったよ、もー。でも、声がリーアム・ニーソン(クワイ=ガン・ジン)で、イメージしてた声よりも頼りない感じ〜。
いろんな意味で「指輪」と比べてしまうけど、こっちは「お子様向け」であるという基本線をしっかり守って作られた「ディズニー映画」です。戦闘シーンもあるけど、血は流れないし、ブスっとかグサっとかいうシーンはありません。非常にあっさりと勝敗がつきます。悪者たちもいろんなクリーチャーが登場しますが、ホンマに悪そうなヤツというよりもどこか間の抜けた感じがします。もの言う獣(けもの)たちもリアルというよりもきれいです。(キツネだけは昔の東映のマンガみたいでしたが…。)
ペベンシー兄弟の子どもたちは、見るからに素人っぽくて逆によかったですね。もともとこの子たちは特別な子ではなく、普通の子どもなんですから。
超有名なお話でストーリーはほとんどの子が知っているだろうから、それを分かりやすく美しく映像化して見せてあげようという「親切な」映画だなーと思いましたね。でも、やっぱり原作どおり「キリスト教臭さ」がぷんぷんでした。
(Movie Review Point ☆☆☆☆)
March 20, 2006
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