July 7, 2006

インサイド・マン INSIDE MAN(2006)

 ニューヨークだ!ウォール街だ!連邦準備銀行だ!あの辺の地理には詳しいぜ!

 ウォール街のど真ん中、マンハッタン信託銀行で銀行強盗。予告編でもお馴染み「人質全員に同じ服を着せて、誰が犯人か、人質か分からない状態」の面白さ。ストーリーは書かずにおこう。

 スパイク・リーがニューヨークを超リアルに描いたとでも言おうか。銀行の中、外で起きること全てがニューヨークらしいのだ。ただ「ダウンタウン」を今だに「下町」と訳して字幕にする映画会社のエエ加減さ、なんとかならん?まあ、そんなことより笑えるシーンもいっぱいでハラハラとニヤニヤの連続だった。
 犯人の出した「クイズ」に警官・刑事らが答えるんやけど、ああだ、こうだ!いや、違う!オレが正しい!と言い合うシーン。SWATなんかがパパパっと配備されてNY市警もライフル構えてカッコええんやけど、そのすぐそばで非番(交代?)になった警官たちがスタバでコーヒー飲んでたり、野次馬用のバリケードを用意している消防隊員がくわえタバコで仕事してたり、人質の事情聴取では人質たちがホンマに勝手なやつらばっかりだったり、デンゼル・ワシントンの彼女の弟がろくでもない野郎だったり…。それぞれの細かいこだわりがリアルなニューヨークにつながっている。

 しかーし!最後が納得出来ん。っていうか、こうだったんだ!と確信できないままだから、スカっとせん!モヤモヤが残る。

 でも、犯罪ものなのに誰一人殺されなかったスマートさはよかったよ。

(Movie Review Point ☆☆☆★)
 

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