August 5, 2006

シリアナSYRIANA(2005)

 しかし、シリアナって原題どおりだけど、えげつない題名やなあ。配給会社の人は「これ、やばいッスよ〜」とか思わんかったんでしょうかね。原作本は「CIAは何をしていた?」というタイトルにしたんだから、映画の方も考えりゃあええのに。

 中東の石油にまつわるややこしいお話。CIAのジョージ・クルーニー、石油会社に雇われた弁護士、石油王の王子に雇われた経済アナリストのマット・デイモン、職を失って洗脳されテロリストになるパキスタン人の若者。この4人のややこしいエピソードがばらばらにつなげられて、誰が誰で誰と誰がどうなってるのか、さっぱり分からんままダイクツに勝手に映画はすすむ。

 この映画で起こってるようなアメリカの石油会社の陰謀なんて、実はかわいいもんで、実際はもっと恐ろしいことを平気でやってるんやろなあ。そして、そんな許せない陰謀で人が殺されたり殺し合ったりしてる世界の上に、今の日本は成り立っているんだろうなあ。ガソリン代が140円を超えた〜!とか平和にゆうてるうちが花やで。「日本沈没」みたいにアメリカに切り捨てられたら、日本なんてホンマに沈没やで。なんか、イヤーな気持ちになった映画でした。こんな映画イラン。

 分からんのは、ジョージ・クルーニーが助演男優賞をとったけど、ほんなら主演って誰????ってこと。

(DVD Review Point ☆★)

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